こんにちは、ショウタです。今回はテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析についてできるだけシンプルに解説していきます。
目次
ファンダメンタルズ分析とは?
ファンダメンタルズ分析とは、国の景気や金利、政治情勢、経済指標など「値動きの背景にある根本的な要因」を分析する方法です。
FXの世界では、特に「金利」と「中央銀行(FRB・日銀)の政策」が最も大きなテーマになります。
例えば、以下のような情報はすべてファンダメンタルズに当たります。
- 米国や日本の政策金利
- FRB(米連邦準備制度)の発言・記者会見
- 雇用統計、CPI(消費者物価指数)などの経済指標
- 地政学リスク、戦争、選挙
- GDP、インフレ率、貿易収支
- 市場全体のリスクオン・リスクオフ
これらは、どれもチャートの背後で価格を動かしている “本当の燃料” のような存在です。
なぜFXではファンダメンタルズが重要なのか?
大口投資家(ヘッジファンド、年金基金、各国の金融機関)は、基本的にファンダメンタルズに基づいてポジションを作っているからです。
彼らは日足や週足レベルで、数十億〜数百億単位のポジションを保有します。
すると必然的に、
「どの方向に長期的な資金が流れやすいのか?」
が最も重視されます。
例えば、次のような流れがよく起こります。
- 金利が上がる国の通貨は買われやすい
- 金利が下がる国の通貨は売られやすい
- アメリカが強い経済 → ドル高になりやすい
- 景気後退懸念 → 安全通貨の円が買われやすい
つまり、大きな流れ(トレンド)の源泉はファンダメンタルズなのです。
ファンダメンタルズは難しそうに聞こえるけど…
初心者が最初から全部理解する必要はありません。
なぜなら、プロですら “すべてを完全に理解する” ことは不可能だからです。
ただ、
「今はドルが強い環境なのか? 弱い環境なのか?」
この方向性だけでも知っておくと、トレードの勝率が大きく変わります。
無理なくファンダを押さえる方法
おすすめは以下の3つだけです。
- 米国の金利(FF金利)とFRBの方針
- 主要経済指標(雇用統計・CPI)
- 地合い(リスクオン / リスクオフ)
これさえ把握しておけば、
「値動きの背景で何が起きているのか?」
が見えやすくなり、チャートの動きが理解しやすくなります。
テクニカル分析とは?
ファンダメンタルズが “値動きの理由” だとすれば、
テクニカル分析は “値動きそのものを読む技術” です。
チャートには投資家たちの感情が反映されています。
- 「ここで買いたい」
- 「ここで利確したい」
- 「ここで損切りしたい」
そんな心理がロウソク足やサポレジ、ライン、移動平均線として可視化され、
そのパターンを読み取るのがテクニカル分析です。
テクニカルは“結果”を読む分析
ファンダは “原因”、テクニカルはその “結果” です。
例えば、
- アメリカの金利が上がる(原因:ファンダ)
- → ドル買いが強まる
- → チャートが上昇トレンドを作る(結果:テクニカル)
という流れです。
トレードではこの「結果」であるチャートを中心に判断するのが基本になります。
2つの分析の役割の違い
まとめると、役割はこうなります。
| 分析 | 役割 |
|---|---|
| ファンダメンタルズ分析 | 大きな流れ(トレンド)を把握する |
| テクニカル分析 | 実際のエントリー・利確・損切りポイントを判断する |
つまり、
トレードは「ファンダで方向を決めて、テクニカルでタイミングを取る」
これがシンプルで一貫性のある考え方です。
