こんにちは、ショウタです。
今回は、スワップポイントについて解説いたします。スワップポイントは2通貨の金利差によって生まれるものです。短期トレードを軸にやる方はあまり関係ないかもしれませんが、スワップポイントも基礎の一部になりますので必ず理解しておく必要があります。
ロールオーバー時に発生する
為替はロールオーバーを繰り返すと、1日ごとに金利が発生する仕組みです。このことを「スワップポイント(以下sp)」と言います。為替差益だけでなく、spによる金利収入を得られます。
しかし、必ず金利を受け取れるわけではなく、逆に金利を支払うこともあるので注意が必要です。このメカニズムは複雑なので説明は割愛しますが、金利差が異なる2種類の通貨の金利差を調整することでspが発生します。
spは1日単位で受け取り・支払いが行われ、ポジションを保有した日数が長くなるほど累積します。土日、祝日にもspは発生するので、週末をはさんでポジションを持ち続けている場合は、そのぶんのspが通常、水曜日に加減されます。
スワップポイントのメリットとデメリット
メリット
スワップポイントの大きな魅力は、ポジションを保有しているだけで金利収入を得られる点です。特に高金利通貨(トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドなど)を買い、低金利通貨(円やスイスフランなど)を売ると、長期保有することで毎日スワップ収入が積み重なっていきます。
為替差益を狙わずとも、いわゆる「金利生活」を目指す投資家にとっては大きなメリットになります。
デメリット
- 為替変動リスク:金利収入を得られても、為替レートが大きく逆行すれば元本の損失が膨らみます。
- マイナススワップ:低金利通貨を買い、高金利通貨を売ると、毎日金利を支払う形になります。短期トレーダーにとっては「思わぬコスト」となるので要注意です。
- 政策金利の変化:各国の金融政策や金利情勢によってスワップの額は変動します。昨日まではプラスだったのに、気づけばマイナスに転じていた…ということも珍しくありません。
スワップポイントの活用方法
長期投資家の場合:高金利通貨のロングポジションを長期間保有することで、為替差益+スワップ収入をダブルで狙えます。ただし、通貨価値の下落リスクが常につきまといます。
短期トレーダーの場合:スワップポイント自体は大きな影響を与えません。ただし、ポジションを数日以上持ち越す場合には「マイナススワップが積み重なってコストになる」ことを理解しておく必要があります。
スワップポイントでよくある勘違い
初心者が陥りやすいのは「スワップポイントだけで安定収入を得られる」と思い込むことです。
確かに毎日金利が入るのは魅力的ですが、為替の変動は金利収入よりもはるかに大きな影響を持ちます。結局のところ、為替レートの動きを無視してスワップだけを狙う投資は非常にリスクが高いのです。
まとめ
スワップポイントは「2通貨間の金利差によって発生する収益またはコスト」であり、為替差益とは別に得られる大切な仕組みです。
- 長期投資では武器になるが、為替変動リスクを忘れてはいけない。
- 短期トレードではコストになる場合もあるので要注意。
- 金利情勢や各国の政策によって常に変動する。
スワップポイントは決してメイン戦略にはなりにくいですが、FXを理解する上で欠かせない基礎知識です。自分のトレードスタイルに合わせて「どこまで意識するか」を整理しておきましょう。